実用性という「言い訳」が消えたとき。3Dプリンター2台目(AMS)を前に足踏みする理由

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「Bambu Lab A1 miniのコンボ(AMS lite)が欲しい」

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ここ最近、毎日のように頭の中で「買うか、買わないか」の無限ループを繰り返しています。

1台目の3Dプリンターを導入して2ヶ月。仕組みもトラブルの対処法も少しずつ分かってきて、ものづくりの面白さにどっぷり浸かっている今だからこそ、次なるステップとして多色印刷の世界に強烈に惹かれている自分がいます。(前回の記事はこちら)

置き場所はある。買おうと思えば、買うための理由なんていくらでも並べられます。それでも購入ボタンを押せずに踏みとどまっているのには、子育て世代としてのあまりにもリアルな葛藤がありました。

思考を巡る「合理的な言い訳」と技術的な迷い

まず頭に浮かぶのは、スペックや運用面での細かい検討です。

  • 廉価版やサードパーティ製はどうなのか? Twitter(X)などで先人たちの情報を見る限り、バージョン管理や相性問題がかなり面倒そう。トラブルを減らすなら純正一択。
  • 多色印刷特有の「パージゴミ」問題 色を変えるたびに捨てられる大量のフィラメントカス。これを見るたびに「もったいないな」と感じてしまうのではないか。
  • 次世代技術の足音 今後はノズルのヘッドごと交換する「ツールチェンジャー方式」が主流になるかもしれない。だとしたら、今AMSを買うのは時期尚早か?
  • 「収益化」という正当化の罠 2台目を持つなら、これでお金を稼げるようにならないとダメなんじゃないか?

……と、もっともらしい理屈をあれこれ並べてはみるものの、これらはすべて表面上の迷いに過ぎません。

本当に作りたいものは、とてもシンプル

なぜAMSが欲しいのか。理由はいたってシンプルです。

「ポケモンの多色フィギュアを作りたい」

1台目のプリンターでIKEAの有孔ボード「Skådis(スコーディス)」用のパーツを印刷し、お気に入りの飾り棚を自分の手で作り上げることができました。

土台となる棚が完成した今、そこに並べたいのは、子どもたちが大好きなポケモン、そして自分自身が愛着を持っているポケモンたちのカラフルなフィギュアです。

子どもと一緒に「次は何を作ろうか」とワクワクしながら、画面の中のキャラクターが手元で色鮮やかに形になっていく。ただそれが見たいだけなのです。

「実用性」という免罪符が使えない苦しさ

1台目の3Dプリンターを買ったときは、まだ自分に言い訳ができました。「収納を改善する便利グッズが作れる」「日用品をカスタマイズして生活を便利にする」という、誰に対しても胸を張れる合理的な大義名分があったからです。

しかし、多色印刷にはそれがありません。カラー印刷で作るフィギュアは、どこまでいっても純粋なエンタメであり、趣味の領域です。生活必需品でもなければ、便利グッズでもない。

「ただ楽しそうだから」

この理由だけで数万円の出費を決断することが、今の自分にはとても重いのです。

子どもを育てていて、日々の物価高を肌で感じる生活の中で、お金の使い道には常に優先順位がつきまといます。

「フィギュアや感情じゃ、腹は膨れない」

価値があることは痛いほど分かっているけれど、ここにお金を使うことで他の家族の楽しみや生活のゆとりを削るわけにはいかない。大人になり、家族を背負っているからこそ、「純粋な楽しさ」だけにお金を投じるには大きな勇気がいります。

今日もカートの前で立ち止まる

「稼げるようになればいい」と考えてしまうのも、結局は家族や自分に対して「無駄遣いではない」と言い訳をしたい心の現れなのだと思います。

便利さという実用性の盾を失い、純粋な好奇心とリアルな家計の現実が真っ向からぶつかり合う。物価高の波に揉まれながら、今日も私はショッピングカートの前で「欲しい」と「踏みとどまる」の間を行ったり来たりしています。

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