子どもがAIを使う場面を、そのうち自分も考えなければいけなくなります。保育の現場にいると、そう遠くない未来の話に思えてきます。
子どもとAIの組み合わせで一番怖いのは何か。最初に浮かんだのは「間違ったことを答える」ことでした。でも少し考え直すと、それより気になる怖さがあることに気づきました。「関係が続いてしまう」ことの方です。
質問して答えが返ってくるだけなら、検索の延長として扱えます。ところが、AIが子どもとのやり取りを記憶し、その子に合わせて会話を続けていくようになると、話は変わってきます。記憶と継続性を持ったAIが、子どもにとって「いつも話を聞いてくれる存在」になっていく可能性がある。答えの正確さとは別種のリスクだと思います。
だとすると、子ども向けのAI設計で優先すべきなのは、賢さよりも「文脈を持たせない」ことなのかもしれません。質問ごとに文脈が切れて、記憶を持たず、必要以上に会話を続けようとしないAI。これなら検索の延長として扱いやすくなります。小さな専用端末で、日記や質問応答くらいの用途に絞って使わせる、というイメージも今のところ持っています。
ここから先は、自分の実感だけで断定できる話ではありません。児童向けのAI利用については、すでに専門家や各サービスがガイドラインを整備しているはずで、この記事の考えはあくまで保育者・親としての一つの視点でしかない。実際に子どもにAIを使わせる設計を考えるときは、こうした既存の指針も踏まえた上で判断すべきだと思います。
それでも、「賢さ」と「安全さ」を同じ軸で語ってしまいがちなところに、一つ引っかかりを持てたことには意味があった気がしています。


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