AI時代の情報整理は、入口を一つにすることから始まる

行動観察・思考法

思いついたことを書き留めようとするたびに、一瞬だけ手が止まります。「これはタスクか、記録か、それとも単なる思いつきか」を、書く前に決めなければいけない気がしてくるからです。

この一瞬の判断が、けっこうな負荷になっています。メモを取る回数だけ、分類という別の作業が挟まる。積み重なると、メモを取ること自体が面倒になっていきます。

最近は、この分類を入力の時点でやめました。思考も、タスクも、記録も、アイデアも、とりあえず同じ場所に流し込みます。分類はあとでAIにまとめてやらせる。

入口を一つにするというのは、「整理しない」ということではありません。整理する場所とタイミングを、入力の瞬間から切り離すということです。書いているそばから分類しようとすると、書く手が止まる。分類を後段に切り離せば、書く方に全集中できます。

例外は作りました。タスクと、深く考え込みたい内容だけは、別のルートに逃がしています。全部を一つの受け皿に入れると、今すぐ動くべきタスクが他のメモに埋もれてしまうし、じっくり考えたい話も、他の雑多なメモと同じ扱いになってしまう。「基本は一つの入口、例外だけ別ルート」くらいの緩さが、今のところちょうどいい感じです。

情報整理という言葉を使うと、つい「きれいに並べること」が目的だと錯覚します。実際にやりたかったのは、整理そのものではなく、今この瞬間にやるべきことへ集中することでした。

分類のための思考コストを減らせば減らすほど、目の前のことに使える分は増える。整理は手段であって、目的ではありません。当たり前のことに、ずいぶん遠回りして気づいた気がします。

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